• テキストサイズ

太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第45章 喰らえ




その時、泰葉の隣に炭治郎が立つ。

炭「無惨、終わりにしよう。」

『ふん、虫唾が走る。』



炭治郎は、泰葉が地上に出る前に、無惨の攻撃を受けてしまい生死を彷徨った。
愈史郎の懸命な治療のおかげで、今こうして立ち向かっているが、右目は爛れ、戦う意思のみで立っているような状態だった。
意識を失っている時、始まりの呼吸の剣士、縁壱の記憶を見る。

千寿朗から、鴉を通じて渡された手紙によると、ヒノカミ神楽には13の型があり、炭治郎は12の型しか分からなかった。
しかし、記憶の中で知った。13個目の型はその12の型を繰り返すことにより出来ること。


出来るかどうかは分からない。
誰も成し得たことがなかったから。
でも、やるしかない。



炭治郎がゆらりと気配を変える。
ゴォッという呼吸と共に激しい斬撃を無惨に繰り出した。
その時、無惨の背中の管の他に太腿からも管を出しているのが見えた。
そして、その速さが尋常じゃない。

これを躱しながら戦わなくてはならないのだ。



炭治郎は構えを取る。

——日の呼吸
  円舞
  烈日紅鏡
  火車…



ガキィイ!!!


炭治郎の攻撃が途中で無惨に止められてしまう。

炭治郎は何度も何度も技を繰り返す。
止められようが、攻撃されようが…。
泰葉も炭治郎がずっと攻撃を繰り返しているのに気づいた。


これには無惨を倒すに必要な何かがあるのだと思い、なるべく炭治郎が攻撃を続けられるように泰葉は無惨の気を引く。
例え、斬りつけられようと、打ち付けられようと…
炭治郎のため、今まで鬼によって人生を狂わせられた人達のために。


炭治郎の攻撃が疲労と共に精度が落ちてくる。
実際に足がもつれそうになったり、無惨の衝撃に耐えられなくなってきている。

しかし、それは無惨にも現れていた。
鬼の体力は無限なはず。
なのに、鈍くなった炭治郎でさえ仕留められなくなっている。
泰葉の動きにもついてきていない。


(なぜだ…。疲弊しきったもの1人刺せない?)



そして、それは珠世のせいなのだと気づく。


/ 1005ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp