第39章 嫉妬 ❇︎
その後は言葉通り優しかった。
胸を触る手も、口付けも。
うんと優しくしてくれる。
杏「これも脱いでしまおうか…」
襦袢の紐も解いて一糸纏わぬ姿にされてしまう。
杏寿郎が泰葉の内腿に手を伸ばすと、ツウッと垂れた液体に触れた。
それが愛液であることが分かった泰葉は慌てたように杏寿郎の手を取った。
「やっ…違うのっ…」
何が違うのかは分からないが、言い訳したくて堪らなくなる。
杏「まさか…たまには意地悪されるのも、感じてしまうか?」
杏寿郎の言葉に、うっ…と言葉を詰まらせる。
確かにいつもと違う杏寿郎にこんなにしてしまった自分がいる。
杏「そうか。
では、たまには意地悪してやろうな…。怖がらせない程度に。」
ニッと笑ったかと思うと、杏寿郎は指についた愛液を舐め取った。
「…っ!そんなの、舐めないでよ…」
杏「…ん、君は全身が甘いな。」
味はともかく、その仕草が恥ずかしい。
襦袢も取り払われ、泰葉の身体には杏寿郎の手から直接体温を感じる。
基礎体温が高めであろう杏寿郎の手は熱いくらいだった。
その手が泰葉の胸の膨らみを両手で包み、グニグニと形が変わるくらいに揉みしだいている。
忘れた頃にピンと頂を弾かれると、ビクンッと体が跳ね、顎が上がる。
泰葉の太ももには杏寿郎の硬くなったモノが押し当たっていた。
無意識だろうか、ぐっぐっと時折腰が動いている。
杏寿郎は手を下へと伸ばし、秘部へと指を這わせた。
クチッと水音が響く。
杏「少し解してからじゃないとな…」
入り口を探し当てると、そこにゴツくも長い指が少しずつ入ってくる。
まだ慣れない泰葉の身体は、異物を排除しようと押し返すように狭かった。
「あぁ・・。」
顎を上げて杏寿郎の指を受け入れようと息をする。
そうすると、先ほどよりはナカヘ入りやすくなっていく。
杏寿郎は、片手で器用に浴衣の帯を解き前をはだけさせる。
褌にも手をかけてシュル…と取り払い、窮屈だった褌から昂りが勢いよく姿を現した。
もはや凶器なのでは…と思うほどだが、これがちゃんと挿入るのだから人体とは不思議である。