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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第36章 繋ぐべきもの ❇︎



杏寿郎は泰葉の指に自分の指を絡める。
泰葉はそれにドキドキした。

杏「今日を含めて3日後には宇髄の所へ行ってしまうだろう?
それから、早くても1ヶ月ほど会えなくなってしまう…。
その分、泰葉さんと少しでも一緒にいたいと思うんだ。
俺の我儘を聞いてはくれないだろうか…?」

杏寿郎は横になっている体勢だからか、上目遣いをしてくる。

う…かわいい…。


「で、でも…流石に支障はでない?出ないのなら…構わないけど…。」


泰葉が照れながらもじもじと答えると、パァッと明るい表情をした。

杏「いいのか⁉︎支障はない!
では、警護巡回を済ませたらこちらに帰ってこよう!そして、ここの風呂に入って、眠ることにする!」


嬉しそうな杏寿郎。まるで、明日遠足を迎える子供のようだ。
そんな杏寿郎の髪を指で梳く。ふわふわと柔らかい髪。
杏寿郎も泰葉の髪を梳く。

杏「泰葉さんの髪は綺麗な黒だな。
む?少し茶も混ざっているのか?」

「真っ黒ではないかも…
杏寿郎さんの髪も綺麗よ。煉獄家の男性はみんなこの色なの?」

杏「あぁ。この色はな…」


杏寿郎の話によると、煉獄家の女性は身籠ると大篝火を眺めるらしい。
それを7日間続けると、男子はこの髪色と、瞳の色を持つそうだ。


「それは…すごいわね…」
母親が篝火を見ることでお腹の子の髪と瞳の色が変わる。
なんとも不思議な話だが、煉獄家が代々行ってきたのだろう。
そして、見事に皆の髪と瞳がこの色になっているのだから間違いない。

「もし、私が身籠って大篝火をみたら、やっぱりその色になる?」
杏「おそらくな!
……そうしてくれるのか?」

泰葉と杏寿郎の子…。
きっと優しい子に育つだろう。

「このまま、正式に夫婦になったら…それは子が欲しいと思うでしょうね。
そして、男の子だったら…やっぱりかっこいい父親似にしてあげたいわ。」

杏寿郎は目をパチパチとして、ブワッと赤くなる。

杏「泰葉さん、恥ずかし気もなく言うのは些か狡いと思うぞ…
今から君を抱きたくなってしまう…」

そう言って顔を手で隠す杏寿郎の言葉に、泰葉も顔を赤くした。



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