第31章 緊急柱合会議
話が終わったようで泰葉は杏寿郎に呼ばれた。
杏「外してもらってすまなかったな。
さて、泰葉さんはお館様と何を話したんだ?」
「金崎さんのことを話しました。それで…。」
泰葉は杏寿郎を見上げる。
杏寿郎は首を傾げているところを見ると、知らないようだ。
「槇寿郎様のご提案で、煉獄家に住まないか…と。」
杏「!!!!」
し「あらあら、話が早いですね。
もう一緒に住まわれるのですか。」
しのぶは口に手を当てて驚いている。
「で、でも!煉獄様はご存じない話みたいですし、やはりご迷惑に…」
杏「なるはずがないだろう!そんな嬉しい話!父上が提案したとは!!」
杏寿郎は目を輝かせている。
実「惚気んのは他でやってくれェ。」
反対に実弥は面白く無さそう。
泰葉は苦笑した。
「そして、もう一件。
私の今後の話をしてきました。」
今後、泰葉が鬼殺隊にどう貢献していくか。
「しのぶさん、私出来るだけ沢山のお薬があった方が良いと思うの。だから、血は必要ならばまだ提供します。」
「そして、私も戦います。お館様も承諾してくださいました。詳しくは後日文が届くそうですが、この戦闘能力。できる限り力になりたい。」
「私この間の戦いで、昔の記憶を見ました。
この力は大きな戦いのためにあるそうです。そして、戦う必要がなくなれば消えてしまう。
その戦いは、きっと皆さんの懸念している戦いのことなのだと思うんです。」
その話を聞いて、柱達は黙ってしまった。
本心では、命を危険にわざわざ晒す事はないと思う。
しかし、不思議な能力を持つ一族に生まれ、その力がなんのためか気づいたら…
行「私たちは歓迎しよう。
しかし、そうなると本当に明日わからぬ命となってしまうぞ。
愛するものができた今、それでもいいのか?」
行冥の言葉に泰葉は杏寿郎を見る。
杏寿郎は眉を下げ、なんとも言えない表情をした。
杏「俺も人の事を言えた立場ではないからな!
共に勝って生きる道を目指そう!!」
それが、泰葉の今後への答えだった。