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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第28章 不穏



夜。
この平和な里に忍び寄る不穏な影が2つ。


『ちょっとのんびり長湯しすぎたな…』

刀鍛冶の男が湯からあばら屋に戻る途中、道端に置いてある何かを見つけた。

『ん?壺?
危ねぇなぁ、誰だこんなところに壺なんか置いて。』

男が壺をどかそうと手をかけた瞬間、グンッと壺の中に吸い込まれた。狭い壺口に成人男性が入るわけもなく、バキバキと骨を鳴らして壺の中に無理無理入っていく。
ゴトゴトと壺が蠢いたかと思ったら、ガタンと倒れビシャっと先程の男が見るも無惨な姿で吐き出された。
ビクリピクリと動いていたが、すぐに事切れてしまった。


『不味い不味い。やはり山の中の刀鍛冶の肉など喰えたものではないわ。
だが…それもまたいい…』

そんな悪趣味な事を言っているのは、上弦の伍 玉壺。



また、別に屋根の上に這いつくばって、ガタガタと震える影。

『急がねば、急がねば…あの御方はお怒りじゃ…
早う早う…皆殺しにせねば…
あの御方に楯突く者共を.…!!』



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