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太陽の瞳 【鬼滅の刃】

第21章 想い



杏寿郎はポカンとしていた。

杏「よもや…君たちは存外行動に移すのが早いのだな。
しかも、冨岡と不死川も振られたと…」

明らかに、自信を失い始めた杏寿郎。
義勇と実弥は『いやいや、お前でこっちは振られてんだよ、杏寿郎さん!』と突っ込みを入れたかったが、グッと我慢した。

実「どうした!お前がそんなに弱気になってんじゃねェ。
そんなんしてると、時透に持っていかれちまうぞォ」

義勇もウンウンと頷いている。

杏寿郎はハッと我に帰り、いつもの調子を取り戻した。

杏「そうだな!よもやよもやだ!
時透に負けるわけにはいくまい!泰葉さんの心を動かせるように頑張るだけだな!」

実「振られた俺たちはお前を応援するしかねぇからなァ。
良い結果見せてくれェ。」
義「そうだ。楽しみにしている。」
杏「うむ!ありがとう!」

そう言って、3人は珍しく和気藹々と食事を楽しんだ。
特に義勇は実弥との距離が良くなったのでは、と喜んでいた。


ーーーーーーーーーー

その頃の泰葉は、蝶屋敷で治療をしていた。

今日もそれなりの人数が手当てに来る。
痛そうだな…と思う人もいれば、自分でできるのでは?と思う人もいるが…。

隊「お、お食事でもどうですか⁉︎」

今日も食事に誘われる。
だんだんと泰葉も慣れてきたのか、流すのも上手くなってきた。
「お気持ちだけで」
ニコッとすると、隊士は落ち込みはするものの、ホワホワさせながら去って行った。

ひと段落ついた頃、治療室にやってきたのは蜜璃としのぶ。
2人はニコニコとしている。

蜜「泰葉ちゃん、こんにちわ!」
し「お疲れ様。ちょっと休憩しましょう。」

2人揃っての登場に驚いたが、泰葉は頷いて一度休憩を取ることにした。

し「泰葉さん、刀鍛冶の里という場所、聞いたことある?」
「刀鍛冶…?」
蜜「泰葉ちゃんは、刀を持たないものね…
私たちの日輪刀を打ってくれる人たちがいるところなの。
私、今度そこに行くのだけど、一緒に行かない?
そこには温泉と美味しいご飯があるのよ〜」

蜜璃はそれを思うだけで楽しそうだ。

「でも、私刀を持たないし、鬼殺隊でもないし…
そんな大切な所、行って良いの?」

泰葉が心配する。
すると

し・蜜『お館様の許可が出てるから大丈夫!』

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