第18章 恋情
しかし、泰葉は正式な鬼殺隊の隊士な訳ではない。
それに刀を使用しないので、行けないのでは…?と少し残念に思った。
蜜(なんだか、今日の煉獄さん…百面相だわ…。
どうしちゃったのかしら。)
蜜「でも、任務が立て込んでいるから、1ヶ月くらい後になるかもしれません…」
刀鍛冶の里に行くということは、その間刀が無いので任務に当たることができない。
杏「む、そうなのか!
では、その間は刀をダメにしないよう気をつけなければならないな!」
そんな話をしているうち、夜が明けてきた。
蜜「もうこんな時間なのね!煉獄さん、お疲れのところありがとうございました。
それじゃ、また会えたら!
おきをつけて!」
杏「あぁ!甘露寺も息災でな!」
蜜璃と別れて家へと急いだ。
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杏「ただいま帰りました!」
溌剌と挨拶をすると、千寿郎が出迎える。
千「お帰りなさいませ!
少し遅かったのですね!」
杏「あぁ!甘露寺に会ってな。
少し話をしていたら夜が明けてしまった!」
はっはっはっと笑う杏寿郎はいつもに増して機嫌が良いようだ。
杏「千寿郎、昨晩の握り飯の中身は泰葉さんが作ったものだろう?
握り飯の具としても実に美味かった!
また入れてくれ!」
千寿郎は、機嫌が良いのはそのせいか、と微笑んだ。
千「分かりました!
また入れますね。
湯浴みの用意ができていますので、どうぞ入ってきてください。
朝食の準備をしておきます。」
そうして、杏寿郎は湯浴みへ
千寿郎は台所へと向かった。
朝食にも泰葉の作っていった常備菜が大活躍していたので、杏寿郎は喜んで食べていた。
杏「うまい!!」
槇「杏寿郎、そんなに勢いよく食べていたらすぐなくなってしまうぞ。」
千「僕も色々教えてもらいましたから!無くなったら作りますね!」
この時、一週間後の杏寿郎の様子が激変する事を
まだ誰も知らなかった。