第17章 気持ち
泰葉たちは、風呂に入っている。
蜜璃と、しのぶも一緒だ。
「はぁ〜…いい気持ち〜。」
煉獄家のお風呂も広いが、宇髄邸も広い。
柱の家は皆広いのだろうか。
「蜜璃ちゃんのお屋敷もお風呂大きいの?」
蜜「んー、私のはここまでじゃ無いかな。
私はあまり大勢で稽古つけたりしないから。
やっぱり、一番広いのは煉獄さんのお家のお風呂なんじゃないかしら!」
し「悲鳴嶼さんのところも…なかなか広かったかなぁ…。」
なるほど。
柱の屋敷全部がこんな大きな風呂ではないらしい。
「今度、蜜璃ちゃんのお家にも行ってみたいな…。」
ふと、泰葉は好奇心で呟いた。
蜜「え!いつでもどうぞ!!来て来て!」
蜜璃は嬉しさのあまり、立ち上がる。
…うん。
「蜜璃ちゃん、座ろう?
私、なんか鼻血でそう。」
蜜璃は本当にスタイルがいい。
あんなにたくさん食べたものはどこに行ってしまっているのか…
しのぶだってそうだ。
蜜璃のように主張はないものの、胸も大きいし
腹回りは本当に細い。
泰葉は自分の腹をつまむ。
ふにっ
蜜璃もしのぶも、こんなふにっとしたものはなさそうだ。
「2人の前ではこんな体…恥ずかしい。」
そう言うと、2人は何を言ってるのかという顔をする。
し「泰葉さん、本当に自分の魅力に気づいた方が良い!
あなたの身体は、私達よりもずっと女性的なんです。
男性は間違いなく、泰葉さんの体つきの方が好みです!」
蜜「そうよ!変な虫付いたら、私達で払ってあげる!!」
2人の剣幕に驚く泰葉。
「ありがとう、お世辞でも嬉しい。」
そう言って笑う泰葉に頭を抱える2人だった。
蜜「ところで…」
と、蜜璃がもじもじしだした。
「どうしたの?」
泰葉は首を傾げると
蜜「泰葉ちゃんは、良い人がいたり…
気になる人がいたりしないのかなぁって…」
流石は恋柱。
その話が気になるのだろう。
「良い人は残念ながら…。
一族が健在の時には許婚がいたそうだけど、消滅したからそれも解消されたみたい。
まぁ、顔も覚えていない人なんだけどね。
でも…私の治癒ができる唯一の人だったかもしれないんだけど。」