第16章 歓迎会
「か、歓迎会⁉︎」
泰葉は、目をパチパチさせて驚く。
協力をするとは言っていても、鬼殺隊に入った訳ではない。
柱達に歓迎会を開いてもらうような、大層な人間では無いのだ。
すると、杏寿郎はその気持ちを読み取ったかのように、
杏「鬼殺隊の光となる協力者だ!
それは鬼殺隊も同然!歓迎するぞ!」
蜜「そうよ!お館様も、是非そうしてくれって、言ってくださったんだから!」
泰葉はしのぶを見る。
「しのぶさん、提供は明日からでも良いですか?」
し「まさか、今日からするつもりだったのですか?
今日は検査だけです。大丈夫ですよ。」
しのぶは今日から提供するつもりだった事に驚いたが、すぐに笑顔で答える。
し「私は患者がいますので…」
と、言いかけた時
ア「患者は私たちが見ます!
今は伊之助さん達しかいません。
どうぞ、しのぶ様もたまには息抜きをしてきて下さい!」
アオイとカナヲが扉を開け、しのぶを促した。
「蝶屋敷の子たちは本当に優しい子ばかりね。
しのぶさん、一緒に行きましょう?
居てくれないと寂しいわ。」
しのぶは、もしもの急患があったらと心配だったが、アオイ達と泰葉にそう言われては、行かないとは言えなかった。
し「…ありがとう。アオイ、カナヲ、頼みます。
何かあればすぐに鴉を飛ばして下さい。
宇髄さんのお宅はここから少し遠いので、判断をして早めにくださいね。」
ア「分かりました!」
そう言って、2人はまた扉を閉めた。
天「よし!これで全員だ!
今日はまだ鬼の情報もない!
酒を飲める奴は飲んで、もし任務が入った時は飲んでないやつが向かう。
そう言う事で話はついてるんだが、お前らも意義はないか?」
し「分かりました。意義はありません。」
話がついたところで、早速宇髄の屋敷へと向かうこととなった。