第2章 不思議な不思議なお狐様。
「ひぐっ…ぅわぁ!?」
突然物凄く強い力で神社の中へと引きずり
こまれた。
思わず転んでしまうとキュッと目を瞑ったが
何者かにギュッと抱きしめられている
感覚に陥った。
「やっと…やっと来てくれたんだね…♡
僕はずぅーっと君を待っていたのに。君は僕の約束を忘れてしまったのかい?」
私のことを抱きしめていたのは
私と同じくらいの普通の男の子だった。
ー動物の耳が頭についていることを除いて。
何?この子は一体誰?しかも約束って何?
?が浮かんでいる私に気が付いたのか
男の子は眉を少し下げた。