第4章 二人の仕事
ーみるくー
バーボン「あなた、何者なんです?」
そう後部座席にいる私にバーボンが聞いてくる。
今は仕事に行くためにバーボンの愛車であるRX-7に乗っている。
「前も聞いてたね、そんなこと。私はバーボンよりも少しボスに近い存在だよ。」
バーボン「もっと詳しく教えてほしいんですけどねぇ。」
「私の下着姿みた人にそんなこと言う資格ある?ジンにだって見せたことないのに。」
バーボン「そういう仲なんですか?」
「いや?それより今日の仕事内容知ってる?」
バーボン「情報収集でしょう。」
「そうそう。私が引きつけるからパソコンの方、おねがいね。」
バーボン「了解です。」
バーボンと仕事をする日が来ようとは。
バーボン「着きましたよ。」
「ありがとう。」
パーティー中のホテルに侵入し、ターゲットに近づく。
男「君、すごく綺麗だね。」
「お兄さんみたいな人に言ってもらえるなんて嬉しい!」
適当にお世辞を並べると単純なターゲットはすぐにのってくる。
2人でパーティー会場を抜け出しホテルの一室に向かう。
部屋の中で耳に着けたイヤホンから上手くいっていることを確認していると思わぬ声が聞こえた。
コナン「あれ?安室さん?」
安室「コナンくん?!どうしてここに?」
コナン「このパーティーは園子姉ちゃんのおじさんが主催者だから呼ばれたんだ。」
安室「なるほどね。」
これはまずい。こんな未来、想定外すぎる。
男「どうしたの?僕だけに集中してよ。」
「私、ちょっとシャワー浴びたいな。」
男「それもそうか。部屋の中にあるから行っておいで。」
「うん!ありがと!」
急いでシャワー室に入り、バーボンに連絡を取る。
どれだけ声をかけても返事はない。
バーボンは身動きが取れない状況になってしまっていたのだ。
服を持って逃げようとするも、ターゲットに塞がれてしまう。
男「どこに行くのかな?笑顔が少し強ばってるよ。さ、こっち行こう。」
手を引かれベッドに寝転ばされる。
反撃することも考えたが、ベッド横のモニターを見てそれが出来ないことを悟った。
カチャッと音がして両手が拘束されたことを感じた。
身体には気味の悪い感覚が襲ってくる。