第3章 出会い
ーみるくー
ジン「カルーア。バーボンと会ったのか?」
突然そう声をかけられる。予想していた質問だったから驚きはしなかったが。
「会ったよ。バーボンの潜入先だったの忘れて行っちゃってさ。どうしたの?」
ジン「バーボンがお前のことを調べているみたいだからな。」
「いっそ教えてもいいんじゃない?」
ジン「そうかもしれないな。だが…、なんだ?不服そうだな。」
「だって教えなかったら余計怪しまれそうだし。別にいいけどさ。」
ジン「バーボンのこと、気に入ってるのか?」
「そうだね。私、童顔好きだし。」
ジン「初耳だ。」
「初めて言った。」
ジン「…今度、バーボンと一緒の仕事を与える。」
「ありがとう。」
素直に感謝を述べるとジンは少し微笑んだ。だけどそれは一瞬で。
ジン「バーボンと恋仲になったりするなよ。あいつはNOCの疑いがあるからな。」
思ってもみなかった言葉に笑いがこぼれた。
「あははっ!恋仲なんて、ありえないよ。」