第3章 出会い
ガチャッ
激しめに扉が開き、工藤くんと安室さんと沖矢さんが勢いよく入ってくる。
コナン「灰原!大丈夫か?!」
「騎士様のお出ましだね。」
さっきまでの冷たい空気は一気になくなり手足に感覚が戻ってきた。
「というか、コナンくんはともかく安室さんと沖矢さんは勘弁してください。まだ服着てないんですよ。」
安室「すみません!」
沖矢「それは、すみませんでした。」
「いいですよ。」
にこりと笑って服に袖を通す。
「あ、そうだそうだ。これ、ついちゃってたよ!」
そう言って工藤くんと安室さんに小さい機械を渡す。
「こういうのがあるとつい小芝居したくなっちゃうんだよね。怖がらせちゃってごめんね、哀ちゃん。」
先程、恐ろしい目にあったというのに笑った彼女に裏があるとは考えられなかった。
「あ、哀ちゃんにはこれ返しとくけどね。二度とこういうことしないでね。あなたの手はこれからでも白くなれるんだから。」
哀「うん。」
そう言って注射器を返される。
寂しそうに笑う彼女をみて思わず素直に頷いてしまった。
「残念だけど、そろそろ帰ろうかなぁ。」
沖矢「みるくさん。よければ連絡先を交換しませんか?今までしてなかったので。」
「いいですね!」
携帯を取り出し、連絡先を交換している彼女に工藤くんと安室さんは自分もと携帯を取りだした。
安室「帰り、送りますよ。僕もそろそろ帰るので。」
「そうですか?ではお言葉に甘えちゃおうかな。」
安室「えぇ、ぜひ。」
「沖矢さん、哀ちゃん。手当ありがとうございました。じゃあまた!」
コナン「気をつけてね!」
安室さんとみるくさんは帰って行った。