第5章 ミッション失敗…?
「ま、マイキーくんが変なこと言うからです…!」
「えーオレのせい?」
「ビックリするのでやめてください…」
「すーぐからかうと照れるねオマエ。」
「わ、悪いですか?」
「いや?カノといるとホント飽きないなーて思っただけ」
パタパタと火照った顔を手で仰いでいると…
「あれ!?いつかの中学生君たち!?」
いつかのショッピングモールでカノトに声を掛けてきた三人組の女子高生がいた。
「あ、いつかのおねえさん達じゃん」
「こんばんは」
「こんばんは!」
「まさかこんなところで会うなんて…!」
あの時とは違い、浴衣姿で髪もアレンジした三人はマイキーとカノトを見て驚いた顔を浮かべた。
「おねえさん達も祭りに来てたんだ」
「浴衣姿とてもお似合いですね」
「ありがとう!」
「えっと…二人もお祭りに?」
「はい」
「(ねぇ!!二人きりでお祭りに来てるよこの子達…!!)」
「(やっぱり“そういう関係”だったんだよ!!)」
「(しっ!!声は控えめに!!)」
「(見て!!かき氷が一つよ!!)」
「(まさか…シェアして食べたの!?)」
「(二人とも舌がピンク!!ということは…)」
「(((あのストローで間接キッス…!!?)))」
はわわっ…と三人は興奮気味に二人を見た。
「あ、相変わらず仲がいいね!」
「うん、オレたち仲良し」
「二人だけでお祭りに来たの?」
「はい」
「(これはもう確定では!?)」
「(“ナイショ♥”とか言ってたけどやっぱり付き合ってるんだよあの二人!!)」
「(ぎゃー!!なにそれ尊すぎ!!)」
「(だから声は控えめに…!!)」
ひそひそと話し込む三人にカノトは首を傾げる。すると飽きたのか、マイキーの興味が一つの屋台に釘付けになった。
「カノ!あっちでたい焼き売ってる!」
「え?あっ!ちょっとマイキーくん!手を引っ張らないで…!」
ぐいっと半場強引にマイキーに手を引かれ、カノトは慌てて三人を見る。
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