第44章 つーかまーえた♪
「好き…っ、大好き…っ!これからも万次郎くんを愛させてください…っ!」
「うん…これからもずっとオレだけを愛して。カノの愛でオレを満たしてよ。オマエと幸せになるためなら、オレは何だってするからさ」
一見重く聞こえる愛の言葉だが、それでもカノトは嬉しそうに涙を浮かべて笑う。
「(あぁ…やっぱり好きだ。この人じゃないとダメ。誰よりも私の幸せを願って、何よりも私の愛を欲しがる人。万次郎くんのことが愛しすぎて…離したくない───。)」
と思ったが、ここがコンビニだということに気付き、慌てて離れようとする。
「ま、万次郎くん…もう離して…っ」
「さっきまでデレモードだったのに急にツンモードに突入しなくても良くねえ?」
「デレてないしツンでもないです!」
「そういうところがツンなんだよ。いいじゃん。まだこうして抱きしめられてろよ。つーかオレが離したくねぇからムリ」
「誰かに見られる…!」
「見せつけてやれば?」
「私が羞恥で死ぬ…!」
「もうちょっとだけ」
「…仕方ないですね」
「カノもホントはオレに抱きしめててほしいくせに相変わらず素直じゃねぇな」
ふはっと笑い出したマイキーの言葉に図星を突かれ、照れた顔でむぅっとする。
「今日は傷付けてごめんな。悪気はなかったんだけどつい冷たい言い方になった」
「もう気にしてませんよ」
「じゃあ許してくれる?」
「はい」
「ん、ありがと。もっかいちゅーしてい?」
「ここコンビニなんですけど…」
「カノ不足で元気出ねぇからキスして」
甘えるマイキーに顔を近付け、チュッと唇を重ねてキスをする。半間の時とは全然違うキスに安心して身を委ねるカノト。
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