第44章 つーかまーえた♪
『あとカノはタケミっちじゃなくてオレとめちゃくちゃ相性がいいんだよ!他の奴と相性が良いなんて嘘に決まってるだろ!』
『(花垣より拒否るな…。)』
『とにかく!!アイツを誘うのは許可しない!!オレが寂しくて堪えられない!!オレよりオマエらと一緒にいる時間が増えたら嫉妬で狂いそう!!無理!!』
『……………』
『アイツはオレだけのモンだから他の奴にはぜってー渡さねぇし、カノがオレ以外の奴とオレ以上に仲良くすんのもヤダ!』
『…随分アイツを気に入ってるんだな?』
『気に入るっつーか、オレの宝物。ほらカノって、めちゃくちゃ可愛いだろ?』
『ん……?』
『世界一可愛くて、生きてるだけで尊くて、誰の目にも触れさせねぇように何処かに閉じ込めて監禁しておきたいくらいに可愛すぎてやべぇんだ』
『(…なんの話しだ?)』
イヌピーは小首を傾げる。
『間違っても惚れんなよ?』
『アイツは男だろ。惚れるわけがない』
『そうだよなー男だからな。ホント男で良かったわ。まぁアイツはオレしか興味ねーし、オレ以外に惚れるとも思ってねーけど』
自信満々に告げたマイキーにイヌピーは気になっていた事を聞いてみた。
『アイツとは…どういう関係なんだ?』
『知りたい?』
ニヤリと笑ったマイキーは機嫌が良さそうにイヌピーの質問に答える。
『お互いのことを幸せにしたいって思える関係。オレはアイツを幸せにするし、アイツはオレを幸せにしてくれる。ずっと一緒にいるって約束したからな』
『……………』
『だからカノは諦めてくれ。オレ、アイツが傍にいてくんなきゃダメなんだ。』
『(相当アイツに惚れ込んでるんだな…。"監禁したい"って行った時は流石に驚いたけど。これも…一つの愛し方、なのか…?)』
イヌピーには二人の関係性が正常なのかは分かり兼ねるが、話を元に戻さなくては…と改めてマイキーに頼み込む。
『じゃあ…アイツは誘わない。だから花垣の黒龍総長の件は認めてくれ』
『…タケミっちがどーーーしても黒龍総長になりてぇって言うなら考えてやってもいい。どーーしてもだよ?』
「───てことがあって、花垣の兼任だけ許可してくれた。」
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