第4章 冷たい拒絶
「……ッ、だ…めだパーちん。メビウスとモメちゃ…」
ふらつくタケミチを突き飛ばすパーちん。
「ひっこんでろ」
地面に座り込むタケミチの隣にぺーやんが腰を下ろす。
「パーちんなめんなよ花垣」
「…ぺーやん…」
「パーちんは東卍でもバリバリの武闘派。一人で突っ込んでチーム一個潰しちまうようなヤツだ。長内なんかにゼッテェ負けねえ」
「………。そういう事じゃないんスよ」
「(愛美愛主との抗争が…始まっちゃう。)」
「(このままじゃ…ドラケンが死んじまう!!アッくんが…ヒナが!!)」
「(兄さんが…死んじゃう──。)」
胸辺りをギュッと掴む。
「(止めないといけないのに、くそ!!)」
「タケミッち。黙って見てろ。これはパーの喧嘩だ」
マイキーにそう言われてしまう。
「うらあ!!」
パーちんが殴ろうとするも長内のストレートが何発も決まり、反撃する隙すらない。
「つっ」
「ハハハ♥どーした」
「てめっ…ボクシング齧ってやがるな…」
ペッと口の中の血を吐き出す。
そして長内の強烈なストレートが顔面にめり込み、パーちんはカクンッと倒れそうになる。
「やべぇ!!モロにくらった!!」
それでもパーちんは倒れない。鼻血を出しても決して倒れたりしなかった。
「こんなパンチじゃアリも殺せねえぞ」
だが既に意識が飛んでいる。
「そんな…一撃で…!?バケモンかよ長内…!!パーちん!!」
「ぺー!!」
パーちんに駆け寄ろうとしたぺーやんをマイキーは止める。
「黙って見とけっつったよな?」
「………。ゴメン…マイキー」
「黙って見とけって…。マイキー君ヒドくないっスか!?パーちんもう鼻も折れてるし意識も朦朧としてるし、もうダメっスよ」
タケミチの叫びを聞いてもマイキーはパーちんを止めようとしなかった。
「パーちん死んじゃいますよ!止めましょうよ!!!」
「なんで?まだ諦めてねえじゃん」
マイキーは笑っていた。それからパーちんはふらつきながらも長内に立ち向かうが逆に殴られてしまう。そしてついに…。
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