第40章 これからもずっと傍に(♥)
「あ……」
「緩かったから解けちゃった」
「…解いたの万次郎くんでしょう」
ジト目で呆れていると、マイキーが首筋にチュッと唇を這わせる。
「ん……ん……あ……」
啄むようにキスをしながら、二つの膨らみを包んでいる下着の上から、親指と人差し指でぎゅむっと挟んで摘んだ。
「ひっあ…!」
ビリッとした小さな刺激が身体中を駆け巡り、思わず高い声を上げてしまう。
「んぁ……あ……まんじろーく……んあ!」
ベロッと出した温かな舌が首筋をなぞるように這い、ビクンッと身体を跳ねさせた。
「んん……あ……あん……ふ……あ……」
「なぁ、またキスマーク付けて」
「え……わっ!」
ぐいっと抱き起こされ、マイキーの膝の上に乗せられる。腰に両手を回され、引き寄せられると一気に距離が近くなり、バチッと目が合ったカノトは恥ずかしさで頬を染めた。
「ち、近いよ…万次郎くん…」
「いつもこれくらい近づいてんじゃん。それよりキスマーク、新しいの付けて。」
「…付けてって言われても、どこに…」
「キスマークを付ける場所にもそれぞれ意味があるって知ってた?」
「そうなんですか…?」
「首筋へのシルシは"独占欲"。恋人から離れたくないって言う強い執着の表れなんだって。オマエとオレの首にも同じシルシがあるだろ?」
「ん……」
「軽く撫でただけなのに甘い声出しちゃって」
「急に触るからです…」
「オレはオマエのモノ。オマエはオレのモノ。同じ場所に付けたキスマークはそれを表してる。本気で愛してるって証拠なんだ」
マイキーの首筋に残る赤いシルシを見る。カノトがマイキーを誰にも渡したくないと云う"独占欲"から残した、確かな愛のシルシだった。
「だから次はココにオマエの愛を刻んで」
「胸元…?」
「鎖骨の下らへん。服に隠れてギリ見えない場所。ちなみに胸元に付けるキスマークの意味は『深い愛情』と『信頼』。相手と心まで繋がっていたいっつー欲望の表れでもあるんだってさ」
「随分詳しいですね」
「カノにまた付けてほしくて調べた。ココなら人前に晒さねぇし、オレとオマエだけが知ってる証になるだろ?」
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