第40章 これからもずっと傍に(♥)
「(でもやっぱり急にくると緊張する…!)」
心の準備はしていたはずだ。それでも恥ずかしさが込み上げ、オロオロと狼狽える。
「あ、あの万次郎くん、私……んんっ」
大した言い訳が思いついた訳でもないのに、気恥しさから何かを話そうとすれば、マイキーの顔が近付き、チュッと唇を重ねられる。
「オレやめないって言ったよ?」
「ち、違くて…は、恥ずかしくて…」
「恥ずかしさなんて忘れるくらい、気持ちよさで頭いっぱいになるから大丈夫だって」
「…優しくしてください」
「約束する。だからオレにめいっぱい愛されて、オレをたくさん愛して、カノ。」
優しい声で言うと、今度はちゅぅっと唇に吸い付かれる。
「ンン……んぅ……は……ぁ……あ……ん……」
「はぁ……ん……んん……」
「んっ!?んんぅ…ッ…は…ぁ、んん…っ!」
ぐっと舌を差し込まれ、ビクッと体が震える。歯列を割って侵入してきたマイキーの舌はカノトの舌を求め、逃がさないように絡め取る。
「あ……んふ……ぅ……んん……はぁ……あ……んぁ……まん、じろーく……ンンッ」
「キスだけで色気半端ないんだけど。目がとろんってして、すげー気持ち良さそう。オレとのちゅー好きなんだもんな?」
「好……き……んん……好き……ぃ……」
「じゃあもっと深いちゅーしよう。気持ち良すぎて溶けちゃうくらい、オレの舌で感じて」
「んっ……んん……はぁ……んぅ……ん!んぁ……は、ぁ……んむ……んんッ!」
「はぁ…好きだ…好き…好きだよ…んん…」
「んふ!?はっ……んん……んゃ……んッ!」
息継ぎの合間なんて考えずに、マイキーはカノトの柔らかくて甘い唇を貪る。お互いの舌が唾液を纏い絡み合う。くちゅくちゅと厭らしく動き、卑猥な音を響かせる。
「ん……は……まんじろーくん……」
「なぁに?」
「もっと…もっと…キス、して…」
「うん、いいよ」
「んっ……ふ……ぅ……んん……」
小さく笑ったマイキーは可愛い恋人のお願いを聞き入れ、嬉しそうにキスを落とす。ねっとりと舌を絡ませながら、カノトの浴衣の紐をしゅる…っと解く。
.