第30章 溺愛彼女は我儘彼氏の甘やかしえっちで何度もイかされて(♥)
《ずっと大好きです。もしこの先…俺を好きになる可能性がほんの少しでもあるなら…どうか俺を見て。絶対に君を大事にする。俺に君を守らせて欲しい。大好きだよ。》
「っ……………」
にこりと笑った悠生の告白に言葉を無くし、頬を紅く染める女子達と、何故だか感動して涙まで浮かべている一般客達。
《…なんて、ちょっと恥ずかしいな。あー熱い…。》
だが次の瞬間、ワァッと盛り上がるような歓声が飛び交った。
《吾妻君…君…君ってやつは!!なんて素敵な奴なんだ!!感動して泣けてきちゃったよ!!いやぁ〜君のことはただ女の子達にチヤホヤされたいだけのチャラ男だと思ってたけど実は違ったんだね!》
「あのさ、さっきから失礼なんだけど。あと男泣きとかウザイから泣き止んでくれる?」
司会者がマジ泣きする中、カノトだけは一人、他の皆とは違う表情を浮かべていた。
「聞いてるこっちが恥ずかしくなるわ…」
「モテる男は失敗を恐れないんだろうな」
「けどアイツ、告ってる間、ずっとカノのこと見てなかったか?」
「……………」
たい焼きを口に咥えたまま、横目でチラリとカノトの横顔を見るマイキー。
「(…ほんと、嘘つけねぇ性格。)」
シッポまで食べ切ると、マイキーは低い声で言う。
「なぁ……カノ」
「!はい…?」
「アイツの好きな奴って…オマエ?」
「っ…………」
内心を突かれ、顔が強ばった。
「隠し事すんなっつったよな?アイツに告られたなんてオレは聞いてねぇぞ。何で今まで黙ってた?」
「それは……」
冷たい目が突き刺さる。
「やっぱりオマエを狙ってたんだな。…人の女に熱烈な告白した挙句に、横取りしようとしやがって。」
マイキーの顔が怖くなり、黒い瞳にも苛立ちが宿る。
「ま、待ってください!言わなかったのは申し訳ないと思ってますけど、でも悠生くんは…!」
「何、アイツのこと庇うの?…オマエがあいつの味方するのすげームカつく。オマエはオレのモンだろうが」
「(そうだよ。私は貴方のモノ。この先もずっと永遠に、マイキーくんのモノだよ。)」
そう伝えたくて強い瞳で真っ直ぐマイキーを見た。
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