第26章 我儘な彼氏は彼女の隠し事を暴きたい

「ご利益ありそうだろ」



「どんなご利益!?とにかく!!待ち受けにはしないでください!!誰かに見られたら恥ずかしいじゃないですか!!」



「え〜〜」



「残念そうな顔してもダメです！」



「…仕方ねーなぁ。じゃあ観賞用にしとこ。あ、カノはオレとのちゅー写真、待ち受けにしてもいーよ？」



「しません」



「ちぇっ」



「(これを待ち受けにしたら、携帯を開く度にマイキーくんとのキス画像とご対面で、こっちが気が気じゃないよ…！)」



「カノにも送ってやるなー」



ﾋﾟﾛﾝ ♪



マイキーから写メが送られる。



「今後、オレ以外の男とツーショット撮るの禁止な。アイツの写メも消して。」



保存はしていないので、悠生から送られてきたメールをそのまま削除した。



「これでいいですか？」



「うん。ところでさ…ずっと気になってたんだけど…」



「はい？」



「さっきの奴のメールに『カノトのメイド、楽しみにしてる♥』って書いてあったんだけど…どういう意味？しかも語尾にハートまで付いてたんだけど」



「あ…あぁ〜…えーっとぉ…」



そういえばマイキーくんに



男がメイド服着るって



言ってない……



「や…何ですかねぇ…。とりあえず、あの…下りたいんですけど…」



ガシッ



「！！」



「逃・げ・ん・な♥」



ダラダラと冷や汗を流して、マイキーの膝の上から下りようとすれば、ガシッと腰を掴まれ、脅しの言葉と共にニッコリと微笑まれる。



「まだ何か隠してんな？吐け。」



「わぁー笑顔がコワイ。」



頑張っても逃げられそうにないのでカノトは観念して、マイキーに全てを話した。



「……という訳です。」



「女が執事で、男がメイドって…。男のメイド姿見て誰が得すんの？絶対損しかしねーだろ」



「主に私と悠生くんのメイドが見たいらしいです。なので『男女逆転!?執事&メイド喫茶』は男がメイド服、女の子が執事服を着て接客するんですよ」



「カノのメイド、オレも見たい！でも何で黙ってたの？オレには内緒にしとくつもりだった？」



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