第26章 我儘な彼氏は彼女の隠し事を暴きたい
恥ずかしさを残しつつ、紅いシルシが薄く付いた場所に唇を押し当て、前と同じようなやり方で肌を強く吸い上げた。
「っ、」
「(…ちゃんと、付いた?)」
微かに漏れたマイキーの小さな声を聞きながら、顔を離せば、自分が付けた紅いシルシがくっきりと残っている。
「どう?付いた?ちゃんとカノのモノっていうシルシって分かる?」
「はい……」
「上手く付けれたな。じゃあ次はオレの番。カノ、オレにぎゅって抱き着いて」
言われた通り、マイキーをぎゅっと抱きしめる。首に顔を寄せたマイキーは何度も同じ場所に付いた紅いシルシの上に唇を押し当て、ぢゅぅぅぅっと強く吸い付いた。
「あ!んッ!」
痛いくらい強めに吸われ、びくんっと身体を揺らし、その気持ち良さにマイキーの首に回していた手に力がこもる。
「カノのもちゃんと綺麗に付いた。ちょっと痛かった?平気?」
「少しピリッてしました…」
「でも気持ち良さげな声だったな?」
「ま、マイキーくんのせいですからね!?」
「そっかそっか、オレのせいか〜。カノのえっろい声が漏れたのはオレが気持ちいい吸い方しちゃったからか〜」
「改めて言い直さないでください!」
「カノ、もっかい、ちゅー。」
「!……いいですよ。」
ちゅっと唇を重ねた時。
パシャッ
「!!」
「撮っちゃった♥ちゅーしてるとこ♥」
「な……ッ!?」
片手で携帯を構え、カノトとのキス写メをその手に収めたマイキーは嬉しそうに言う。
「めっちゃ最高のアングル!オレ天才!ほら!カノも見てみろよ!すげぇ良く撮れてるから!」
「見ません!!勝手に撮りましたね!?」
「撮るって事前に言ったし。」
「誰もキスしてるところを撮るとは言ってません!普通にツーショットを撮るのだと思ってたのに!」
「撮れたな、ツーショット♥」
「しかもキスマークまで写ってるし!」
「最高だろ!」
「まさか計算して入れましたね!?」
「なんのことやら」
「誤魔化さない!」
「待ち受けにしよ♪」
「だめだめ!!絶対にダメです!!」
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