• テキストサイズ

BRAVE You’re HERO【東リべ】

第3章 ふたりを繋ぐ証



「やほやほ、タケミチくん」



「カノちゃん…」



「おや?なんだか落ち込んでるね?」



その途中で不幸オーラ全開で歩いていたタケミチと偶然会った。話を聞くと、どうやらバイトをクビになったらしい。



「無断欠勤すればそりゃクビだよね〜」



「他人事だと思って…」



じろりとタケミチに睨まれ、苦笑する。



「カノちゃんはいいよな!ナオトが上手く話つけてくれたおかげで給料も減ってないんだろ!」



「まぁ…普通に貰えてるかな」



「くぅ〜!!オレなんて明日からどーやって生きていけばいいんだ…!!」



「そんなに落ち込まなくても…」



「家賃も払えねーってのに!!」



「家賃払えないと野宿だよ。タケミチくん、ホームレスになるつもり?」



「それはやだ…」



泣きながらタケミチはズーン…と落ち込む。



「つーかカノちゃん、ちょっとピリついてる?」



「あー…実はさっき…」



数分前に起こった出来事をタケミチに話す。



「妻子持ちの不倫男に求婚されたぁ!?」



「すれ違っただけでだよ?しかも初対面。」



「前々から思ってたけどさ…カノちゃんって男運ないよな」



「言わないで…」



「でもその不倫男を蹴り上げて一発KOにしちゃうカノちゃんもマジ最強だわ」



「褒められてる気がしない」



「学生ンときもそんなに強かったっけ?」



「多少の護身術は兄さんから習ってたけど…そこまで強くなかったよ」



「カノちゃんが美人で声掛けたくなるのも分かるけどな」



「ホントしつこ過ぎて口まで悪くなるよ」



「(ガチギレしたカノちゃん、マドカさんみたいなキレ方するからなぁ…)」



「無視しても着いてくるしさー」



「(超こえぇ…)」



「?タケミチくん聞いてる?」



「へ!?う、うん!聞いてるよ!」



「今度はどんな男に引っかかるんだろ…」



「オマエも苦労してんだな」



「タケミチくん程じゃないけどね」



「ホントどうしよ、オレ…」



また肩を落とし、落ち込んだ。



.
/ 1256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp