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BRAVE You’re HERO【東リべ】

第2章 無敵のマイキー



「マイキーは信用できる人間だ!!なんで“東卍”が変わっちまったのか、マイキー君の本心を聞きたい」



「……………」



「もう1回過去に行く前に確かめておきたいんだ!」



「…………」



「一緒にマイキー君を捜してくれ!頼むよナオト!」



タケミチの真剣な思いにナオトは諦めたように溜息を吐いた。



「…過去で何があったのか知りませんが、変わりましたねタケミチ君」



「ん?そーかな?どの辺が?」



「ちょっとだけですけどね、弱々しさがなくなりました」



「それってさ!それってさっ、かっこよくなったって事?」



「“マイキー”に会える方法を探しますか!」



「それともイケてるって事?」



「すぐ調子に乗る!」



「…………」



二人がマイキーを捜す方法を考える中、カノだけはあまり乗り気ではない表情を浮かべていた。



「とは言ったものの、“マイキー”は恐ろしいほど慎重です。警察でもシッポを掴めない」



「そうなの?」



「ケータイも恐らくは“飛ばし”。住所も自分の名義じゃない」



「本当だ。過去で聞いた番号にはもう繋がらない」



「それは当然です。12年前ですよ?」



タケミチが電話を掛けるも、当然12年前の番号には繋がるはずもなく…。



「簡単には見つからないでしょう。タケミチ君はそこの資料を」



「ほーい」



「カノさんは向こうの資料をお願いします」



「了解」



「改めて見るとマジヤベーな東京卍會」



「静かにお願いします」



「(すごい資料の山…)」



「ん?誰だ?これ?」



「何か見つけました?」



「ん?東卍幹部、千堂敦…アッくんじゃん!」



「アッくん?タケミチ君の友達の?」



「うん!」



「…ん?おかしいです。彼なら16の時に東卍の“清水将貴”という男を刺して捕まり、出所後は末端のチンピラだったはずです」



「もしかして」



「「「過去を変えたから!?」」」



「キヨマサ君を襲わずにすんだアッくんは…警察に捕まらなかった」



「タケミチ君が“マイキー”と仲良くなり、そして千堂も…」



「…アッくんが東卍の幹部…」



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