第14章 我儘な総長は照れ屋な彼女が愛おしい
突然首の後ろに生暖かい感触が襲い、驚いたカノトはビクンッと身体を揺らした。
「い、今舐め…!!」
振り向いたカノトは顔を紅くさせ、マイキーをジロッと睨む。
「何するんですか…!!」
「キレイなうなじしてんなって」
「だからって舐めていい理由にはなりません!!」
「さっきの声、ちょっとえっちだったな」
「何もしないって約束だったでしょう!?」
「舐めたくなるうなじしてんのが悪い」
「なっ……!」
理不尽すぎる…!!
「やっぱ顔見たいから体こっち向けて」
「わ……っ!」
無理やり体勢を変えられ、後ろを向かされたマイキーと目が合う。それが恥ずかしくて顔を伏せてしまう。
「目逸らすな」
「だって…」
「オレのこと見て」
背中に手を回された状態で甘い声が降る。
そろりと顔を上げてマイキーを見ると、優しい表情で微笑んだマイキーがいて、ドキッと心臓が跳ねた。
「ま、マイキーくん…あんまりギュッてしないでください」
「何で?」
「それは…えっと…」
恥ずかしくて言えないでいると、カノトの言いたい事に気付いたマイキーが意地悪っぽく言う。
「オレの体に胸が当たってるから?」
「っ!!」
「こうやって、ぐって押さえ付けると、タオル越しに柔らかいものが当たるの分かるよ」
「や!引き寄せないで…!」
腰に回された手が抱き寄せられ、更に胸がマイキーの体に押し付けられる。
「はぁ…柔らかそ。ココにも痕つけさせて」
「え!?」
胸元のタオルに指を引っ掛け、少し下にズラす。ビックリしたカノトは慌ててマイキーを止めさせようとする。
「ダメダメ!!マイキーく……んっ!」
柔らかそうな胸元に顔を寄せ、マイキーはちゅぅぅっと強く吸い上げる。ビクッと体を揺らすカノトの目から生理的に涙が溢れた。
「っはぁ…綺麗に付いた。」
「も…もう!!何もしないって約束だったのに全然守ってくれないじゃないですか!!しかもまた付けて…!!」
「これでまたオレのモノっていうシルシが増えたな♪」
「っ〜〜〜!!!」
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