第62章 これからも家族3人で幸せに(❤︎)
そして今日──……
総長 佐野万次郎
総長補佐 宮村心叶都
総長代理 花垣武道
副総長 龍宮寺堅
参謀に稀咲と半間、肆番隊隊長に一虎、伍番隊隊長・副隊長に三途と千咒、漆番隊隊長に柴大寿、捌番隊隊長・副隊長にイザナと鶴蝶が加入した新しい東京卍會の面々の前で…
「本日をもって東京卍會は解散する!!」
涙を浮かべたマイキーが東卍の解散を高々に宣言した───。
◇◆◇
2017年──7月3日。
「万次郎くん、ネクタイ曲がってますよ」
「カノ直して❤︎」
「こっち向いてください」
向き合うような体勢で少し曲がっているネクタイを両手で綺麗に整える。直してる間、マイキーの両手はカノの腰に回っていた。
「その服めちゃくちゃ可愛い。カノにすげー似合ってる。マジで可愛い。好き。」
「同じセリフ朝から何回も聞いてます」
ほどよい透け感のあるダスティブルーのレーススリーブドレスに身を包み、髪型は後ろで結んで編みおろしにしている。
「オレの彼女マジで可愛すぎてつらい」
そんな愛おしい恋人の可愛らしい姿がもう好きすぎて、ハートがたくさん飛んでしまう。
「他の奴に見せたくねぇ…」
「今日はめでたい日なんですから、むすっとした顔はダメですよ」
拗ねるマイキーの膨れた頬に両手で触れる。
「帰ったらちゅーしよ」
「帰ったらですよ」
「ベッドでイチャイチャもしよ」
「…昨日散々したじゃないですか」
「あんなの全然足りねーし。あ、でも、昨日のカノはすげーえっちで興奮し…」
「こんなところで何を口走るんです!」
るんっと機嫌が良さそうに喋るマイキーの口を慌てて片手で塞いだ。
「オマエらもう来てたのか」
「ドラケンくん!」
「エマは?」
「あっちで別の奴と話してる。それより海凪は?まだ着かねぇのか?」
「さっき連絡したらもう少しで着くそうです」
「そうか」
マイキーのおかげで再び出会った二人は、以前のような関係とは違い、すぐに仲良くなった。海凪の冷たい態度は相変わらずだったが、友達になったカノトの前では優しい笑みを向けてくれた。
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