第62章 これからも家族3人で幸せに(❤︎)

「いつだって頼りになんだろカノは。普段は可愛いのに、たまにキリッとかっこよくなる時があるから、いつも惚れ直すの大変なんだ」



「そんなに褒められると照れるんですけど…」



二人が決してお世辞で言っていないことは知っている。だからこそ恥ずかしさが込み上げ、視線を彷徨わせた。



「さて！まずはチームを作んねーとな！」



「これから忙しくなるッスね！」



「絶対にみんなを救おうね」



当たり前だと云うように二人は笑って見せる。



「カノは男装してチームに入れよ」



「最初からそのつもりでしたけど…改まってどうしたんです？」



「別に女のままでも良いと思ったんだけどさ、他の奴らがぜってーオマエに惚れるだろ」



「ハッキリと断言しましたね」



「カノちゃん可愛いからな〜。マイキー君が心配性になるのもわかる」



「タケミチくんまで」



自分じゃそこまでモテるという自覚はないが、二人が言うならそうなのだろう。あまり深く考えずにいるとマイキーが溜息を吐く。



「その顔…あんま自覚してねーな」



「男装してる時は女の子達から人気はありましたよ」



「それはそれで複雑だけど…。カノはさ、自分が思ってるよりめちゃくちゃモテるんだからな！無意識にモテオーラ出してんの！」



「(モテオーラとは？)」



「前に一緒に出かけた時だって道歩いてる奴らが振り返ってカノに見惚れてたし。その度に何度頭の中でそいつらの両目潰したことか」



「…思考が物騒すぎる」



まだ脳内で片付けてくれて良かったと心底ホッとした。



「つーわけだから、自分がちゃんとモテること自覚しろ。あと誰彼構わず惚れさせんな。オマエに惚れていいのはオレだけなんだからな！」



「肝に銘じておきます」



「オレ以外に触れさせんのもダメ！笑いかけんのもダメ！オレだけ見ててくんねーと拗ねる！」



「またそんな無茶なことを…」



「無茶じゃねーし。オレ、カノの同担拒否(過激派)だから他の奴が少しでもオマエに好意を持ったら蹴り殺す」



嫉妬深いマイキーに呆れて溜息を洩らし、タケミチも苦笑を浮かべていた。



こうして三人のリベンジが始まった───。



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