第62章 これからも家族3人で幸せに(❤︎)

「存在感消そうとしても無駄だからな。オマエも嬉しいからって抱き着こうとすんなよ。オレが嫉妬でおかしくなったら責任取れんの？」



「い、以後…気をつけます」



「また同じこと繰り返したら、ベッドに無理矢理組み敷いて逃げらんねーようにするから‪‪❤︎‬」



「ひぇっ……」



「あは♪怯えた顔かわい〜‪‪❤︎‬」



「(相変わらずマイキー君は嫉妬深いし、小鹿みたいに震えるカノちゃんは逃げ道を塞がれてて可哀想だ。ご愁傷様…カノちゃん。)」



タケミチは心の中で両手を合わせた。



「あーあ、タケミっちがいなかったらイチャイチャできんのに。そうだ。カノ、さっきの許してあげるからオレのことギュッて抱きしめてよ」



「！」



両手を広げて待つマイキーの胸に、躊躇うことなく飛び込んだ。あたたかな温もりを全身で感じ取ったマイキーは嬉しそうに抱きしめ返す。



「オレのこと好き？」



「好きです」



「んふふ、オレも好き‪‪❤︎‬」



「相変わらずですね、二人とも。今度こそ絶対に、二人で幸せになってください」



「ありがとな、タケミっち」



「絶対に二人で幸せになってみせるよ」



タケミチの優しさに二人は力強く頷いた。



「カノちゃん。ここに来る前、マイキー君と"これから"について話し合ったんだ」



「これから…？」



「今まではずっと二人で戦ってきただろ。でも今はマイキー君がいる」



「それって…」



長年の付き合いからか、タケミチの言いたいことがわかった。



「今度は三人で新しい冒険の旅に出よう！着いて来てくれるか？勇者様。」



「もちろん。私はいつだって君と一緒に頑張りたいんだ。断る理由はないよ。またここから冒険を始めよう、ヒーロー。」



カノはにこりと笑う。



「今度はオレも一緒だし、何があってもオマエのことは守り抜くから、安心して着いて来いよ」



「最高のヒーローと無敵のマイキーがいるんです。こんなに心強いことはありません。けど守られてばかりは嫌なので、私も二人のことを全力で守り抜きます」



「やっぱ頼りになるなカノちゃんは。たまにカッコよく見えるからズルい。マジで本物の勇者じゃん」



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