火光 − かぎろい − 【鬼滅の刃 / 煉獄杏寿郎】
第19章 目覚めたその視線の先に ˖☽°.*
杏寿郎は性急に下帯を緩めていくと、
いきり屹立した陰茎が現れた。
その先端は先走りで照りひかり、
ふみのの濡れた淫処に
再びそっと押し充てられる。
「ふ、ぁ」
ふみのの蜜でぬかるんだ双花の狭間に、
杏寿郎の熱塊が添えられ、
今にもその蜜壺へと埋まる勢いである。
ふみのと杏寿郎は
直に伝わり合う互いの熱に
もう逆上せてしまいそうだった。
双方の視線が、揺れ、交わる。
「…もう、このまま…、
…ふみの、…いいか?」
「…うん…っ」
二人の内腿がぴたりと密着すると
杏寿郎は陰茎の根本を掴み、
ふみのの中へと、その先端を突き入れた。
「っんあぁっ───…」
「くっ…」
迸る快感に、思わず二人は眉を顰めた。
「っ…、ふみの、
痛みは、ないか…?」
「う ん…っ、へい、き…、」
久しぶりの柔い刺激がじんわりと伝うも
ふみのはちいさく微笑む。
それを見て杏寿郎はほっと胸を撫で下ろした。
一段と甘い眼差しで、
ふみのは杏寿郎を見る。
「…その まま…、…きて…?」
その言葉に杏寿郎の理性が飛ぶ。
杏寿郎は最奥を目指すように
ゆっくりと腰を進め、挿入を深めた。
「ぁぁ、ぁ──…っ」
ふみのの背が床から浮くと、
身体は次第に弓なりに反れてゆく。
「ん、んん──っ」
「っつ…」
淫扉の奥まで辿り着いた杏寿郎の陰茎が
ふみのの内部でびくびくと震え脈打つ。
杏寿郎とふみのの手が
何方ともなく重なり、強く握られた。
待ち望んでいた快感が
二人の全身に流れていく。
杏寿郎は尚も深く交わろうと腰部を回しすすめ、
模索するように、ぐりぐりと
ふみのの悦い処を押しこねる。
「ンんっ、ぁ、きょ、じゅ ろっ…」
ふみのの乱れる姿に
杏寿郎はもう抑えが効かなかった。
杏寿郎は陰茎を抜いては、突き、
抜いては、深く突くを、繰り返した。
そして止まらない快楽に、
その律動を早めていく。
「っは、ふみの、痛くは、ないか…っ?」
「う ん、…きょ、じゅろうは…?
ちゃ、んと、…きもち、ぃ…?」
「ああ、…凄く、いい、
…っ溶けて、しまいそうな、くらいに…っ」