• テキストサイズ

カワイイ俺の……

第3章 あれ………?


え……………?


何を言っているのかわからず、玄関で固まっていると秀一くんは私のカバンを取り上げる。

「え?!ち、ちょっと何してんの!?」

秀一くんは、私のカバンをひっくり返して、中身をみんな出す。









「……………無いなぁ。ねぇ、ドコ?携帯」

携帯は私のポケット。カバンには無い。






顔こそ笑っているが、目は「早く出して」という、鋭い目。
鳥肌が立つくらい、鋭い目。




可愛い弟に、うっすらと恐怖を覚える。





渡しちゃダメだ。


そう思ったのが間違いだったのかもしれない。

渡していれば、あんなことには、ならなかったのかもしれない。
/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp