第3章 あれ………?
『ガチャ』という音と共に現れたのは、私の幼馴染。
コイツにはアパートを教えてあって、学校同じだし一緒に行くことになっていた。
「よっ!はよ!」
「うん、おはよ」
「お?そちらの可愛い男の子は誰?」
幼馴染……紺野 和也(こんの かずや)は、来て早々秀一くんに気づいた。
「あのね、お母さんの再婚相手の息子さんなの。秀一くん」
「へぇ、よろしくね!秀一くん!」
「…………………」
?
どうしたんだろう?
秀一くんは私の後ろに隠れて、出てこようとしなかった。
「秀一くん?」
「……………」
「あれ?なんか俺、嫌われてる?」
苦笑いの和也。
違うよ?笑うとほんとに天使なのよ?!
「アハハっ!なんか人見知りみたい………!!」
「あ、そっ!まぁ徐々にね!」
こうして、私達三人は学校に向かい歩き始めた。