第4章 (長編)先生との馴れ初めは?
デュ「おい、エース。ここは人魚の涙でいいんだよな。」
エース「あ?人魚の涙?人魚のだっけか?」
多分失敗する、てか100%失敗する。後で先生に怒られても知らないぞ。
グ「おーい、俺様を無視するな!子分らしく実験やれなんだゾ!」
監督生「はいはい、今からやるよ。」
この後見事にエーデュースは実験に失敗し、クルーウェル先生にみっちり怒られた。自業自得だ。
エース「ぜっっってぇ、人魚の涙じゃなかったって!」
デュ「仕方ないだろ!お前が話しかけてきたから肝心な部分を聴き逃していたんだ。」
グ「だからってなんで俺様たちも居残りさせられてるんだゾ…。」
それは連帯責任だ。どうやらクルーウェル先生にはグリムと私も会話に参加していたことがバレていたらしい。魔法薬は完成したが、2人を注意しなかった罰で2人に教えろとのことだ。
今は先生が危険な薬草を薬品庫から取りに行ってるため私たちは待機中だ。
そんな中ふと扉に誰かが顔を覗かせた。
╶コンコン
エマ「クルーウェル先生…はいらっしゃらないみたいね。」
クルーウェル先生の奥さんのガレイシア先生だった。
エース「あ!ガレイシア先生じゃん。久しぶり!」
ガレイシア先生はげっ!とでも言いそうな顔をしていた。
やっぱりエースたちのことは避けていたんだ。
エマ「賑やかだなとは思ったけどなんでよりにもよってこの子達なの((ボソッ…」
デュ「ガレイシア先生、お久しぶりです。クルーウェル先生に何か用ですか?」
エマ「え!?あ、まぁ。新種の薬草が出来たからどんな効果があるか報告したくって。」
私たち生徒が魔法薬学の授業で使う薬草は、ほとんどガレイシア先生が作ってくれているからな。
クルーウェル先生とは色々話す機会も多い。もしかしたら2人はここで出会ってめでたくゴールインまで行ったのか?
とっても気になるところだ。
エース「なぁなぁそんなことよりさぁ、ガレイシア先生。俺聞きたいことがあってさ。」
あ、これは小悪魔エースの顔だ。なにか企んでる時の。
ガレイシア先生はまたか、といった顔でエースに向き直った。