第8章 《戦国猫日記》照月との出会い
政宗「遅くなった。いい子にしてたか?すっかり仲良くなったみたいだな。」
照月「政宗見て!ねずみ取ったよ!」
照月が政宗に取ったねずみを見せる。
政宗「小型の動物はもうしくじらなくなったな。そろそろもう少し大型の動物にも挑戦しろ、照月。」
そのときさっきよりも大きなねずみがちょろちょろと私たちの目の前を走って行った。
ルナ「照月、さっき教えたこと思い出してあれ捕まえて!」
照月「分かった!えい!」
照月がねずみにぴょんと飛びかかる。そこから1分もかからないうちに捕まえることができた。ベストタイム更新だね。
照月「取ったどー!!!」
これって某お笑い芸人が無人島でサバイバルする番組のやつだよね?海に潜ってお魚取ったときに言うセリフ。照月が知ってるわけないと思うんだけど…まぁいっか。
照月は誇らしげにねずみをくわえて政宗のところへ向かう。
政宗「すごいじゃねーか。」
政宗が照月をガシガシ撫でる。
照月「みゃあ〜。」
政宗、すごく喜んでる。良かったね。
政宗「まぁ、このくらいじゃ故郷に返すのはまだまだ先だな。それに俺がいないと寂しくてお前1匹じゃ生きていけないだろ。」
照月「!!」
照月は弾かれたように私を振り返る。
ルナ「ほら、言ったでしょ?」
照月「うん!ルナ、ありがとう〜!!」
ルナ「わぁ!!」
照月がぴょんと飛びついてきた。
政宗「こら照月。ルナが潰れるだろ。」
ちょっと!縁起でもないこと言わないで!!今2匹で感動を分かち合ってるっていうのに。確かにちょっと重いけど!!
政宗が照月を私から離す。
照月「もう!…じゃあ追いかけっこの続き!」
え、また?!
政宗「あ、待て照月!!」
照月も政宗も嬉しそう。
走って行った照月と政宗を私も後ろから追いかける。
政宗が秀吉さんに叱られるまであと5分。
Fin