第8章 《戦国猫日記》照月との出会い
いい天気だなぁ〜。
今私がいるのは縁側。ここは日当たりが良くて日向ぼっこするのにぴったりの場所。るるちゃんの部屋からはちょっと離れてる。
るるちゃんは世話役のお仕事で忙しい。さすがにずっと一緒にいる訳にもいかないからお仕事のときはお留守。
青空に白い雲がふわふわ風にゆっくり流されていくのを見ながら日向ぼっこするの最高〜!!風も気持ちいい〜!!
やっぱり天気のいい日はまったり日向ぼっこをするに限る〜!
ドタドタドタドタッ!!
うるさい音…。せっかく気持ちよく日向ぼっこしてるのに!…って何あれ?!なんかでっかいやつがこっちに来るんですけど?!
??「ガウッ!」
高くジャンプして飛びついてきた。
痛いから早くどいて…。
??「今ね!政宗とね!追いかけっこしてるんだ!」
ルナ「う、うん。」
??「君も一緒にやろ!」
ルナ「え?!」
??「わぁ!政宗が来た!早く!!」
戸惑う私を完全無視してピューッと廊下を駆けていった。しかも勝手に追いかけっこに参加させられたし…。
政宗「待て!照月!」
政宗が向こうから走って来た。照月っていうのか。猫…なのかな?変わった模様だしでかい気がするけど。
しばらく政宗と照月の追いかけっこが続いた。私はそれを観戦しながら日向ぼっこの続き。途中で秀吉さんの声が聞こえた気がしたけど気のせいかな?
照月「わっ!!」
政宗「やっと捕まえた。」
照月「あーあ、捕まっちゃった…。ふにゃぁ。」
政宗「全く、秀吉に叱られたじゃねーか。」
政宗が照月をガシガシと撫でる。
あ、分かった。初めて会ったとき私のことガシガシ撫でてきたのは照月をそうやって撫でてるからなのね。
政宗「こいつは虎の照月だ。仲良くしてやってくれ。」
え?!虎?!今虎って言った?私、食べられたりしないよね?!
政宗「こいつはまだ子虎だから食ったりしねぇよ。」
ほんとに?なら、政宗がそう言うなら大丈夫だね。ていうか虎を飼うなんて政宗はワイルドだね。