第5章 安土城にて
るるが出て行ったあとの広間では…。
秀吉「一体何者なんだ…。」
家康「すまほ…だっけ。あんなの見たことない…。」
三成「初めてお会いした時も変わった服装をなさっていましたし、時々私たちが普段聞き慣れない言葉を話していました。」
光秀「どうやらあの娘が言っていたことは本当みたいだな。」
信長「500年先から来た娘…。ますます気に入った。」
政宗「仕事で家族が帰って来ないか…。」
秀吉「友達もいないと言っていたな。」
家康「るるはあの猫とたった2人きりで知らないところに来たのか…。」
家康の言葉がやけにずっしりと重く響く。再び沈黙が続き、しばらくして政宗が立ち上がった。
政宗「よし、今夜は宴だ!あいつの歓迎と景気づけも兼ねてな!信長様、ご許可を。」
信長「構わん。」
政宗「ありがとうございます。」
秀吉「だがその前に朝餉だ。」
三成「るる様は…。お部屋で召し上がって頂いたほうがいいでしょうか。」
光秀「そうだな。」
家康「るるの猫のご飯はどうするんですか。」
政宗「俺が聞いてくる。ついでに宴の報告もしてくる。」
武将たちはそのまま広間で朝餉を食べる準備を始めた。