第8章 重たいので…
東雲紘太。22歳。好きな食べ物はおにぎりとプリン。嫌いな食べ物は野菜。趣味は特になく、手先が器用。ヘビースモーカー。イチさんとシュウさんと同じ施設におり、3人とは同い年。家族はいない。
「…」(私が10歳の時になんでコウちゃん私のこと知ってたんだろう…。)
コウちゃんが12歳の時に私と会ったことになる。
「…全く身に覚えがない……ただいま。」
家に着き、部屋にあがった。
「コウちゃん、おにぎり買ってきたよ?」
「…ん。」
「はい、鮭おにぎり。」
渡した瞬間袋を剥いていた。早速食べるらしい。
「…なんでコウちゃんはおにぎりが好きなの?」
「…集まってるから。」
「……ん?」(ごめん…どういうこと…?)
「…茶碗に盛るとばらばらになるけど、握れば集まってるから。」
「…あっ!なるほど。」(なんとなくわかった…。)
おにぎりを頬張るコウちゃん。
「…でも、後々崩れない…?」
「…それはいい。」
「あっ、いいんだ…。」
基準がわからない……。