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彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第1章 出会い


*


「…」(ここ…で…いいんだよね…?)



B街の商店街を抜け、路地を歩いた。まっすぐ歩いた先にある建物。人目にはつかず、明かりもドアの両側に付いているだけなので夜はきっと、辺りは真っ暗だろう…。



「…」



とりあえずインターホンを押した。


「…!」



足音が聞こえ、ドアが開いた。



「あ、あの…リョウの…えっと…元カノさんは……っ…!?」



顔をあげ、家主の顔を見ると……。



「!…」



彼も私を見て目を見開いていた。でもすぐに表情は戻った。

いや……そうではなくて……出てきたのは男性だった。真っ黒な髪に黒いTシャツ、黒の七分丈のズボン。真っ白な肌とほんのりピンク色の唇にはピアスが付いており、おまけに煙草を咥えていた。耳にもかなりピアスが空いており腕を見ると刺青が入っていた。
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