第1章 出会い
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「…」(ここ…で…いいんだよね…?)
B街の商店街を抜け、路地を歩いた。まっすぐ歩いた先にある建物。人目にはつかず、明かりもドアの両側に付いているだけなので夜はきっと、辺りは真っ暗だろう…。
「…」
とりあえずインターホンを押した。
「…!」
足音が聞こえ、ドアが開いた。
「あ、あの…リョウの…えっと…元カノさんは……っ…!?」
顔をあげ、家主の顔を見ると……。
「!…」
彼も私を見て目を見開いていた。でもすぐに表情は戻った。
いや……そうではなくて……出てきたのは男性だった。真っ黒な髪に黒いTシャツ、黒の七分丈のズボン。真っ白な肌とほんのりピンク色の唇にはピアスが付いており、おまけに煙草を咥えていた。耳にもかなりピアスが空いており腕を見ると刺青が入っていた。