第9章 あなたの為ならば…
「…そういえば…聞きそびれちゃったなぁ…。」
コウちゃんとどうやって出会ったのか…。
「…出かけてこよう。」
お腹がすいたのでコンビニにご飯を買いに行こうと思った。コウちゃんに連絡をして、家を出た。
「…」
いつものコンビニに向かった。この前のストーカーのことがあり、少し怖かったけれど、今日はその男性はいなかった。
「…」(良かった…。)
ホッと胸を撫で下ろした後だった。
「!…んっ…!?」
後ろからハンカチで鼻と口を誰かに押し付けられた。
「っ…?」(ダメだ…意識が…っ…。)
私はその場に倒れ込んでしまった。ぼんやりと映る視界にはストーカーの男性の顔が見えた。