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彼が異常ですが怖いので何も言いません。

第9章 あなたの為ならば…


*

「あれ…?菜月ちゃん、インダスなんてあけてたっけ?」

「あっ…今日あけてもらったんです…。」

「へぇ…愛されてんねぇ。お金はとられた??」

「えっ…!?」

「ククッ…冗談!コウちゃんがとるわけないか。」



家にイチさんがやってきた。シュウさんは別の仕事があるらしく、コウちゃんはタバコを買いにコンビニへ。



「あの…ピアスとか刺青とかに…だいたいどれくらいお金とるんですか…?」

「ピアスあけんのに、だいたい1万かな。タトゥーとか刺青は…どうなんだろう、何入れるのかにもよるかも。」

「へぇ…。」(大変なんだ…。)

「でもまぁ、だいたいの奴が1年ともたずに消してくれー!って頼みに来るけどね。」

「!…そうなんですか…!?」

「そーよ?」



手に持っていた桃ジュースを一口のみ、また話してくれた。



「刺青とか入ってるとプールとか温泉とか拒否されることとかあるし、周りからダセェって言われてハブられたりとか??」

「へぇ…。」

「まぁ、それわかって入れてんじゃねぇのかよーって話なんだけどねー。」

「…イチさん入れてるんですか…?」

「んー?俺はタトゥーが入ってる。ここ。」



そう言い、服をめくると、おへその横に星と月が入っていた。



「凄い…。」

「昔っから星とか天体系が好きでさ。」
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