• テキストサイズ

バイオハザード(Take my hand)

第1章 迷い人


どこかただならぬ様子にウェスカーに声をかける。

「ない!どういうことだ」

愕然と呟く声にこちらまで不安になる。

「ないって、どういうことですか?」
「アンブレラ社はあるか?」
「アンブレラ?そんな会社はないですよ。聞いたこともないですねえ」
「何、日本にはないのか」

鋭くなる声に肩をすくめる。

「すみません。わからないです」

落ち込んでいると頭の上に手が乗る。

「いや、気にするな」

顔を上げると無表情にこちらを見るウェスカーと目が合った気がした。

「…………」
「…………」
「どうした、大丈夫か」
「ウェスカー、サングラス外してみて」
「……ああ」

サングラスを外したウェスカーと目が合った瞬間、思わず簡単な声を上げた。

「…………綺麗ー」

ウェスカーのアイスブルーの瞳を見つめながらぎゅっと彼の服の裾を握ると、何故か体を振るわせるウェスカー。
瞳を見つめて数分、急に自分の名前を呼ばれて顔を向けるとジルが手を振っていた。

/ 7ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp