第5章 合同任務
はっきり言って華恋は鈍い。
貞操観念とかその他もろもろと……
「それで行先はどちらなんですか?」
「ああ、日光だ」
「日光って、日光東照宮の日光ですか?」
「ああ、間違いない。ただ東照宮には用がない。その脇にある山の寂れた寺が怪しいらしい」
「………たく、危ない所に華恋を連れて行くのは気が進まないが……」
二人の視線を受けて、華恋は首を傾げる。
「「……はあ」」
これは絶対気づいて居ない。
錆兎と冨岡はほぼ同時にため息を吐いた。
「念の為聞くが、閨事の経験はないのか?」
「……ある筈ないじゃないですか」
「……」
これは、本当にヤバいかもしれない。
冨岡と錆兎は目だけで会話をする。