第3章 同居
「俺の部屋から衝立を運んできたから使うといい…後は変えの浴衣だ」
「何から何まで、すみません。冨岡さんまでずぶ濡れにしちゃって……」
お恥ずかしいと頭を下げる。
「別に。あぁ、これを」
手渡されたのは手拭いで作ったと思われる結い紐。
「お前も髪が長いから必要だろう?」
「………」
思っていたより、気配りの出来る人なんだ…
「何だ?ぼさっとしていると風邪を引くぞ?」
「き、着替えます!///」
しかし衝立の裏に回った華恋だが、どきどきと鼓動が鳴り止まない。
私、どうしちゃったんだろう…///
華恋の気持ちも柱二人の気持ちも揺れ動く。
こうして、チグハグな三人の共同生活が始まったのである。
ー了ー