第102章 きっとこれからも※
ジンのモノがゆっくり引き抜かれていって、ゆっくり入ってくる。パチンと肌同士がぶつかって最奥にジンのモノが当たる。
『ん、ぅ……っ』
僅かな痛みに勝る快感。ギュッと目を瞑るとジンが頭を撫でてくる。
「大丈夫か」
『ん、気持ちよすぎてやばい……っ』
「ああ。俺もだ」
パチン、パチンと肌同士が当たる音の感覚が狭くなっていく。入口近くと最奥を何度も突かれてその度意識が飛ぶくらいの快感が突き抜けていく。
「っ……」
ジンの肩に回した手に力を入れてしまうと、ジンの顔が少しだけ歪んだ。爪を立ててしまったかもしれない。力を抜きたいけどやり方がわからなくなっている。
『ごめ、ん……っあ』
「このままでいい。それだけイイって事だろ?」
必死に頷けばジンは満足そうに笑う。でも、その表情には力が入ってる気がする。
最奥を一際強く突かれて、自分でもナカを締め付けたのがわかった。
「っ、はぁ……」
ジンが吐息を漏らす。たまらないくらい色っぽい吐息にまたナカが締まる。快感も高まっていて、もうすぐイってしまいそう。
「……イきそうだな?」
『ん、イきそ……』
ジンの目を見つめる。上手く表情が作れてるかわからないけど、どうにか笑ってみる。
『ね、いっしょにイきたい……』
「ああ、一緒、だな」
私の喘ぎ声とジンの吐息、肌の当たる音が部屋に響く。もう限界だった。
『っ、あ……あああっ!』
「くっ……」
イって腰が大きく跳ねると同時にナカにあるジンのモノがぶるりと震えた。ゴム越しに欲が吐き出されるのを感じてゆっくり息を吐いた。そして、そっとキスが落とされる。
手早く処理を済ませて横に寝転がったジンに抱きついた。そうすると、ジンの腕も私の背に回される。全くタバコの匂いがしない、ジン自身の匂いを思いっきり吸い込んだ。
『ふふっ……』
幸せだなぁ、なんて思って笑った。今だけじゃない。きっとこれからも何度だって幸せを感じるんだろう。ジンと、それから光希がそばにいてくれる限り。
ジンの頬に手を触れてそっと撫でる。
『ねぇ、ジン』
「どうした」
『ふふっ……大好きだよ』
私の手を覆うように自身の手を被せて、ジンは口角を上げた。
「俺は愛してるがな、亜夜」
そう言ったジンとまたキスをした。
ああ……本当に幸せだ。
〜完〜