第2章 暖かさに包まれて 一期一振
政府から次の任務が送られてきた。
任務内容は、大阪城地下の調査。
時間遡行軍を排除しながら大阪城の地下を潜っていくというものだ。
今回はかなり下層で敵も強いのでそれなりに経験のある刀剣たちを編成する。
隊長を一期一振に任せることを決めた私は彼がいるであろう粟田口部屋に向かった。
開け放たれた襖の向こうから粟田口の子たちの声が廊下まで聞こえている。
私の気配に気付いた短刀たちは「主!」「あるじさん!」と各々がこちらに声をかけてきた。
その中にいた乱が「あるじさん、ずっと仕事してたでしょ〜?休憩がてらボクたちとお話しようよ!」と誘ってくれた。
「次の任務の隊長を一期に任せようと思って来たんだけどね。せっかくだしみんなとも話したいし、混ぜてもらってもいいかな?」
ちょうどその中に一期もいたので隊長を任せること、あとで編成を考えるので部屋に来てほしいことを伝えた。
乱たちは雑誌を広げてみんなで眺めているようで、「このジュリエットって子の衣装、ボクも着てみたいなあ」とか「ベラドンナか〜こっちにもある薬草かな」などとわいわい喋っている。
一期のすぐ隣に正座すると、すっと腰に手を回され引き寄せられた。
あまり広くない座卓なのでただでさえ距離が近いのに、引き寄せられたことで肩と肩が触れ合った。
自分から隣に座ったものの、予想以上に距離が近くなって思わず動揺する。
短刀たちがいる手前、声は出せなかったけれども、びっくりした…。
反射的に一期をちらっと見たが、静かに取り乱している私と対照的に当の本人はいつも通りの笑顔で眉一つ動かしていなかった。
しばらく乱たちと話した後、一期を部屋に招き部隊編成について相談した。