第3章 両面宿儺
「百葉箱!?そんな所に特級呪物保管するとか馬鹿過ぎるでしょ」
『アハハ、でもおかげで回収も楽でしょ』
「...ないと思う」
記録----2018年6月
宮城県仙台市
杉沢第三高校
伏黒君が百葉箱を探している間、学校の方を見ているあおい。
伏黒君は、探し終えたようだ。スマホの相手の五条先生になにが話しているらしい。
「......ないですよ」
『え?』
「百葉箱空っぽです」
『マジで?ウケるね(笑)』
「ぶん殴りますよ...」
『それ回収するまで帰ってきちゃ駄目だから』
そこで電話は、終わったようだ。