第5章 自分のために
「呪術全盛の時代
術師が総力をあげて
彼に挑み敗れた
宿儺の名を冠し
死後呪物として
時代を渡る死蝋さえ
できなかった
紛うことなき
呪いの王」
「ありがとう、あおい」
「先生とどっちが強い?」
「うーんそうだね
力を全て取り戻した宿儺なら
ちょっとしんどいかな」
「負けちゃう?」
「...悟が負けるのであれば
私たちは死んでるよ」
「まぁそうだね
勝つさ」
よく分からない扉の前に着いたが、
中に人がいる気配がする。
「遅いぞ 悟」
!!
「8分遅刻だ」
チクチクチクチク
(あのおじさんなんだろ、ぬいぐるみ?
何か作っているな)
「攻めるほどでもない遅刻をする癖
直せと言ったハズだぞ」
「...あれは誰?」
「責める程じゃないなら
責めないでくださいよ
どーせ人形作ってんだから
いいでしょ 8分位
あ、この人が学長ね」
「......その子が?
もう一人いるようだか」
隣で勢いよく虎杖君が自己紹介をした。
そんな中あおいは悟の後ろに隠れた。
「もー、学長の顔のせいで
あおいが隠れちゃったじゃん」
「それは俺のせいなのか?」
「あ、あおい少し寝てな
あおいも多分面談やると思うから
休んでた方がいいよ」
悟がそう言ったためあおいは眠った。