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3ヶ月の恋人(鬼滅の刃 煉獄杏寿郎)

第4章 初めてのお出掛け


火曜日の朝は9時過ぎまで寝ていた。
日頃の疲れを癒すかのように、目が覚めなかった。
菓子屋は結構、体力仕事だと思う。
ベッドの中で携帯をしばらく見てから、朝ご飯の用意を始めた。

今夜は私の歓迎会がある。

朝ごはんはベランダに運んで食べた。
このマンションが気に入った理由は、部屋はそんなに大きくないけどベランダが広い事だった。
引っ越し祝いに親から買ってもらった木のテーブルと椅子を置いて、観葉植物の大きな鉢を沢山並べて、外の景色と遮断した感じにしている。
緑に囲まれた小さな庭園が作りたくて、ここは張り切って作った。お茶を飲んだりご飯を食べたり、一番お気に入りの場所になっている。

午後はちょっとした作り置きなんかもしつつ、映画を観てゴロゴロした。
明日からまたハードな毎日が始まるから
夜に出掛けるまでは、のんびり過ごした。

5時を過ぎて、そろそろ出掛ける準備を始めなければ。

いちお、主役なので、白いブラウスに綺麗なピンクのフレアスカートにした。
揺れるピアスもして、お出掛けの用意ができた。
鬼滅学園の近くのお店だから、なんとなく、行けば分かるとは思うけど、少し早めに家を出る。

バスを降りてから並木道を歩く。
鬼滅学園は、私の店からは近くて西の方面にある。
公園を抜ければ、より近道になる。
でも今日は公園は通らず、バスで鬼滅学園前で降りた。

初めて鬼滅学園を見た。すごい!立派な学校にびっくりする。
まだ新しい感じで、私立だからか、建物も美しい。緑に囲まれていて
外から見ても、運動が出来る施設があって、プールらしき大きな場所もある。
いくつか学科があるって聞いたけど、進学校みたいな科と、体育会系な科、美術科だっけ、先生達もプロフェッショナル揃いだと聞いた。

もう下校の時間は過ぎているせいか、学校は静かだった。

学園の前を通り過ぎてしばらく歩くと、目的の小料理屋さんが見えた。
感じの良い素敵なお店。
店に入って、予約の名前を言うと、個室の一つに案内された。
個室はいくつかあり、店内は賑わっている。

お兄ちゃんと悲鳴嶼さんはもう来ていて、私が部屋に入ると
ニッコリ笑った。

「おっ、今日の主役が来たな。腹が減ったから早く食べよう!」
お兄ちゃんは、もうすでにコースを注文してくれていた。
座ったらすぐにお料理が来た。




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