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3ヶ月の恋人(鬼滅の刃 煉獄杏寿郎)

第3章 偶然の1日


 先週の水曜日からフラムで働きだして、初のお休みの日。
今日と明日は連休なので、ゆっくり過ごせる。
彼氏もいない私には、暇時間とも言える。
だけど、今の私に彼氏は不要だった。
だってもうすぐ、私はベルギーへチョコレートの勉強をしに行くんだもの。
彼氏は欲しいけど、今はその時じゃない。

 今日は豪徳寺の実家に帰ろうか。
ん〜、でも寝ていようかな。
お母さんに帰って来るように何度も言われているけれど、また今度にしようと二度寝する。

 10時までゆっくりと寝てから、気持ち良く起きた。
さて、洗濯を終わらせてご飯を食べたら、ちょっと出掛けようか。
お兄ちゃんから、150万プラス出来高でボーナスの確約を取ってから
私の気持ちには余裕が出来た。

今日は映画にでも行こうか、秋物の服を一着買いに行くのも良いかもしれない。必死に貯めようという気持ちが緩みかける。
たまには良い事にしようかな。私は先週頑張った。

遅い朝ご飯を食べて、いつもよりメイクに時間をかけてから、袖無しのワンピースを着た。

先日の白いワンピースは洗ったから、今日は紺色の麻の涼しげなノースリーブのワンピース。
袖なしが夏場は良い。
麦わら帽子を被って、熱さ対策もして、細いヒールのあるサンダルを素足で履いて家を出る。
久しぶりに映画とお買い物が出来そうで、ちょっと弾んでいた。
貯金を頑張っていた時は、買い物も我慢して過ごしていたから。
たまには自分にご褒美をしようかな。



映画館に行ったけど、観たい物がなくて、ショッピングにした。
秋物が沢山出ている。
いつも気になるのはワンピース。
楽で、可愛いからつい目が行ってしまう。
お気に入りのお店を見ながら、とっても素敵な物を発見した。

うーん!欲しい!
3万と少し…。欲しいけど、考える。
そのお金は貯金に回すべきだよね?
なくても困らない。だけど、見たからには、手に入れたい。
試着させてもらったら、ピッタリだった。
どうする?今月は、すごーく節約して、買う?


少し考える事にして、お店を出て歩いた。
午後の熱い日差しが照り付けるので、焼けそう。
私は自分の白い腕を見た。
一日中、厨房に籠って仕事してる暮らしだったから、陽に当たることがあまりなく、真っ白だった。
最近は、公園を散歩しているから、外を歩くようになったものの、あまりに白くて、虚しくなった。

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