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3ヶ月の恋人(鬼滅の刃 煉獄杏寿郎)

第2章 さつま芋タルトのお兄さん


 お兄ちゃんのお店フラムで働き出して今日で3日目になる。

 2日間は割と覚える事がいっぱいで、帰ってご飯を食べたら、お風呂に入ってすぐに寝てしまっていた。
10時には寝たので今朝は5時に起きて、お昼用のお弁当を作る余裕があった。と、言っても昨日の夜ご飯の残りを詰めて、オムレツを作ったくらい。

 梅と黒胡麻をご飯にかけた時、この前のコンビニで会ったお兄さんを思い出した。

 梅のおにぎりを取ろうとした時に触れた指先。
がっちりした、かっこいい手だった。
わりとオーソドックスな具材を選んでいたな。
なんて思いだして、ふわふわした気持ちになった。

 さあ!今朝も頑張らなきゃ。
明日から週末だから、きっと忙しくなる。

 昨日お店で残ったブリオッシュをもらって来ていたので、
オーブンで焼きなおしてる間に紅茶を入れた。

 早朝の空気が気持ち良い部屋で、朝食を食べてから家を出た。


 予想通り、今日もお客様は途絶える事がなかった。
朝から悲鳴嶼さんもオーブン前から離れられない。
次々に焼き上がるパン・ド・ミや、ヴィエノワズリーが店頭に並べられては売れていく。

 パンとお菓子を一緒に販売しているので、
飲み物と一緒に公園で食べる人が沢山いる。
だから、お菓子屋さんだけど、パンも沢山作っている。
オシャレな人がバケットを手に帰って行く姿は、フランスの街みたいで、素敵だった。

 お昼の休憩は、今日は公園で食べる事にした。
アイスティーとお弁当を持って木陰のベンチに座る。
今日も暑い1日だけど、木陰は爽やかで気持ちが良い。

 休憩は1時間ずつの交代。
いつも私を先に行かせてくれる。

 優しい二人と働ける事に感謝して、手を合わせていただきます!
ん〜!外で食べると普通のご飯でも何倍も美味しく感じるのは何故だろう。

 公園ではしゃぐ小さな子供達とお母さん達を見ながら食べて、少しの間ぼーっとした。


 店に戻って歯を磨いてメイクを軽く直したら、午後のお仕事を再開する。次は悲鳴嶼さんが休憩に行くので、お兄ちゃんが店番で、私は明日出すグレープフルーツのゼリーを仕込み始めた。

 ゼリーは毎日5種類は作る。
夏場はキラキラした透明感のあるゼリーが人気だ。
コーヒーや葡萄のゼリーも作っていく。
作り終わったら、今度はお兄ちゃんが休憩に行くから、私がお店番になる。
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