第1章 3ヶ月が始まる
さて、今日のお仕事は終わり!!
3人でお茶を飲みながら、簡単に連絡事項を伝えあったり、新しいお菓子の構想を話したり、おしゃべりする。
「妹子、今日はどうだった? 」
お兄ちゃんに初出勤の感想を聞かれて、今日の1番印象に残っている事は、コンビニで会ったお兄さんの事だとは言えなかった。
「初日でドキドキしたけど、すごく楽しかった。何より、お客様が多い事と、悲鳴嶼さんとお兄ちゃんの仕事ぶりに驚かされました!ありがとうございました」
と、2番目に印象的だった事を言った。
悲鳴嶼さんは私が話す間、うんうん、と頷きながら聞いてくれている。
「妹子さんが来てくれて、心強かったです。南無なむ…」
と微笑んで言ってくれた。
私は二人より先にお店を出て、また公園を通って帰る。
6時半を過ぎた公園は、人もまばらになるけれど、気分転換に丁度良くて、心地良い疲労感が解消されていくようだった。
前の職場を辞めてから、久しぶりにお店で働いて、やっぱりすごく楽しかった。
帰りに買い物をして、夜ご飯を食べてからゆっくりしよう。
私の初出勤は無事に終わった。